島根旅行2日目②・浜田市の喫茶店
次の目的地に行くべく、出雲市駅のみどりの券売機で、特急スーパーおきの切符を買いました。
行き先は浜田市です。
今日は、特急に乗って出雲からもっと西の浜田市に向かい、最終的には少し東に戻って温泉津に泊まる予定です。
じつは当初は二日目に浜田市に行く予定はなかったです。最初は、三日目の早朝に温泉津の宿をチェックアウトしたあとJRで浜田に行けるかなと思ってたんです。
でも旅行1日目の移動中に「さすがにそれは無理なんじゃあ?」と気づき、急遽調べて、二日目に特急列車で浜田へ行くことにしました。
基本JRかバスでの移動にしか頭になくて、でもJRだと浜田まで行くのに時間がかかりすぎる!どうしよう〜と迷ってたときに特急を使いました。
基本的に特急は奥の手です。
特急スーパーおきは、確か米子〜山口まで繋がってる列車で、出雲から浜田だと特急で1時間くらいで行けます。結果、二日目に行って正解だった!
特急料金も出雲から浜田だと自由席で3000円以内で済みました。
11時24分特急スーパーおきに乗りました。自由席でしたが、座れました。
特急列車の中は暖かくて、眠くてだるくて仕方なかったな。わたし、船を漕ぐように寝てました。こっくりこっくり…。
出雲大社から戻ってきてからめちゃ疲労を感じてしんどかった…1時間が長く感じた。
うだうだ寝惚けているうちに浜田市に着きました。12時30分ごろ。
浜田駅を抜ける前に乗車券を記念にパチリ。
駅に降り立つと、すっかり空は晴れてました。ちょうど日差しが出ていて、嬉しすぎる。暖かい…。
写真では曇ってますが…。この時ほど、晴れたのが嬉しかったことはなかった。出雲市駅で特急に乗る時はまだ降ってたのに…。浜田市は気候が暖かいのも嬉しい。
あと、浜田駅はまだ自動改札じゃなくて、駅員さんがもぎりをしてました。久しぶり自動改札じゃない駅を通った気がする。駅舎は現代的なのになあ〜。
浜田駅を出て、すぐのところに目的地があります。
今回、浜田まできたのはこのお店に行くためでした。店構えからして激シブです。
お店が開いてて本当によかった。勇気を出して、店に入ります。
店内も激シブでした。店主さんが出迎えてくれて席につきます。
私が座った席の隣には卓上ゲーム機がありました。はあ〜しかし床の模様も、内装も可愛らしいなあ…。照明も丸くてかわいい。
写真を撮る前に、店内撮っていいですか?と聞くと、店主さんは撮るほど立派なものなんてないけど…。と照れ笑いしながら仰ってました。
メニューをみて、おにぎり定食を頼みました。
懐かしい感じ…島根米を使っているらしい。米の味の違いはわからないが、甘くて美味しいお米だった。
冷たい物は寒いので頼まなかったが、パフェとか、クリームソーダなども食べてみたかった。
「美(アート)は心のサプリメント」って書いてある貼り紙いいな…。
三江線の看板みたいなものが、壁に貼ってあるのも気になった。ほんの数年前まで浜田と広島の三次まで電車が通ってたんですね。
店主のおかみさんと少しお話した。
創業53年で、先代が日東紅茶に勤めてたから、日東紅茶の名前をもらって日東紅茶ティーパーラーっていうらしい。
天然コケッコーという漫画に、このお店が作中に載ってて、原作の漫画がお店に揃ってました。作者のお母さんが浜田の出身なのだとか…。
コロナの影響で、ティーパーラーの向かいにあった高級ふとん屋は、今はもう無いらしい。日東紅茶ティーパーラーよりも長い、72年の老舗だったんだけど、お客さんが来なくなって、ついに閉めてしまったと……。
あらゆるところでコロナの影響を感じる…。ティーパーラーも、その日は私しかいなかった。
島根は東の出雲と西側の浜田とでは雰囲気が違うらしく、浜田などの西寄りはどちらかというと広島弁に近い訛りらしい。出雲地方は、一部のお年寄りはずーずー弁を喋る人が多いって話も面白かった。
おかみさんは、どこから来たの?と色々聞いたり、話してくれた。
ティーパーラーは朝7時から17時までやっていて、基本休みなしなのがすごいです。おかみさんが用事がある時以外は基本開けているらしい。
来れて本当によかった。
日東紅茶ティーパーラーは、味わいがすごいだけに、綺麗好きな人は苦手かもしれません。そういうのが大丈夫でこの雰囲気が好きな人は楽しめるかもです。綺麗だと味わいは出ないから…。
おかみさんとお別れして、電車の時間までまだかなりあったので、もう一軒喫茶店に行ってみた。
コーヒープラザ雅夢。
このお店も、かなり駅から近いお店でした。日東紅茶ティーパーラーをGoogleマップで調べてる時、ほかの店の候補でこの店が出ていて気になったので行ってみた。
ココアを頼んだ。このお店は、食べ物に力が入っていて美味しそうでした。
ココアも、生クリームが添えてあって美味しかった。昔ながらの喫茶店って感じでした。ここも、女性が切り盛りしていた。
ココアを飲んでしばらく休憩した。
改めて、日東紅茶ティーパーラーまで来れてよかった。もしはるばる浜田まできて、閉まってたら本当にショックだったと思う…。
コーヒープラザ雅夢も、また行く機会があったらご飯を食べてみたい。
14時45分、温泉津に行くためにJR山陰本線の電車へ再び乗りました。
あとは温泉津に行くだけか…。
これまでの道中、閉まってて行けない店もあったけど、絶対行きたいと思っていたところは無事に行くことができました。着々と予定を達成できると、なんだか気持ちいいし、寂しいような気もする。
ふと、こういう電車時間にぼーっとしていると、遠いところに来て旅をしてる自分にハッ!とする時があります。ちょっと前の、旅に出る前の心境とまったく違うからかな。無意識に
「あれ、なんでこんなことしてるんだっけ?これ誰だっけ?ハッ…そうだ、これも、ひとつの私だった」
みたいなことを感じます。自分のしたいことをしてると、新しい自分が発見できるんですね。
16時、浜田から温泉津に着きました。
これから温泉津の街を歩きます。(つづく)