通りすがり備忘録

いろいろな備忘録

島根旅行3日目①・長命館跡地・温泉津とお別れ

3月6日土曜日

朝、5時にセットした目覚ましが鳴る前に起きるが、二度寝してしまい、結局起きたのは6時すぎ。飛び起きて急いで温泉に入る準備をする。

元湯温泉と旅館の風呂は朝6時から温泉に入れる。今日帰るのでその前にもう一度入っておきたかった。

6時半ごろ、まず1番初めに旅館の露天風呂に入りに行った。

朝の露天風呂は清々しかった…。

名残惜しむようにしっかり外の景色を目に刻み込みながら露天風呂を楽しみました。いい旅館だったなあ。輝雲荘という宿でした。

足早に次…、元湯温泉へ行った。

 

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旅館を出て、ちょっと外のベンチで休んで、7時すぎに入店。番台さんに「ここは初めて?入り方わかりますか?」と聞かれた。

番台の人は、昨日の人と交代で変わっていて、私は「昨日入ったので一応わかります」と答えると「そう?でも熱いからのぼせないようにちゃんと身体を冷ましながら入ってくださいね」とおっしゃっていたので、承諾していざ脱衣所へ。

お客さんは、私以外誰もいなかった。だからきっと、のぼせないようにって言ってくれたんだね。

浴室に入り、三つのお風呂を順番通りに入浴する。朝の元湯温泉は熱かった…。なんていうか、血管がびっくりするぐらいの、身体が目覚める熱さだった。

でもやっぱり身体の節々に効くあたたかさ…いいお湯だ〜。

このとき、身体をちゃんと慣らして、1番熱いお湯に挑戦してみたが、足を入れただけで熱い!となって入れなかったです…。

洗面所の冷たい水を桶にくんで、水をかけながら入ると入りやすいよと、昨夜常連さんに教えてもらったが、無理だった…。

諦めて、ぬるい湯でしっかり身体を温めて出ました。入浴後、番台の方に「いいお湯でした!気持ちよかったです〜」と言うと、「汗がどんどん出るからしっかり拭いてね。そしたら身体がすごく温まるのよ」と教えてくれた。

元湯温泉は、営業終了後毎日お湯を抜いて掃除をしてまた源泉を浴槽に引いているらしいのですが、朝が1番お湯の成分が濃いとおっしゃっていた。だから温度もあんなに熱いのかな。

自然のままのお湯だから色も時間帯によって変わると。たしかに、今朝入った時は乳白色だった気がします。(昨夜入った時は褐色ぽい色でした)

朝に入るの、すごくよかったです!朝おすすめです。

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元湯温泉の番台。すごくいい感じ。寒さ対策に布団をかけてるのも昭和感あっていいなあ…。

 

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湯冷しに、外で休みながら街を見る。

元湯温泉の向かいに、長命館という旅館の跡地があります。

正面玄関のある2階建ては明治2年から。後ろの木造3階建て建造物は大正13年からあるらしいです。

明治2年創業ってすごいなあ…泊まってみたかったなあ…。

長命館は2018年に閉業して、今は建物だけ残っています。

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元湯温泉直営の旅館だったみたいです。調べてみると旅館内の、木造の螺旋階段が有名だったとか。見てみたい…。

閉業はとても悲しいですが、建物を残していてくれるだけとてもありがたいことだと思った。貴重な文化財だと思う。長命館のほかにも、閉業して建物だけ残っている旅館、あるのだろうか…。

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元湯温泉の裏路地にお寺があります。ここ、お参りすればよかったと今になって思います。

元湯温泉の源泉は、1300年前にたぬきが温泉で傷を癒やしていたところを旅の僧が見つけたという伝説があるらしいです。なんだか可愛い伝説だ…。

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休憩した後、最後に薬師湯に行きました。結局朝も全部、温泉はしごしました。写真は開店前の薬師湯。土日は朝8時からやってます。

薬師湯は明治時代に地震が起きたのがきっかけで源泉が湧き出したらしく、(だから震湯って呼ばれているのか)比較的新しい温泉だということに驚きました。

昨夜、薬師湯はサッと入浴してすぐ出てしまったから、今朝は身体を冷ましながら、何度もお湯に浸かって温まりました。やっぱり薬師湯は濃い〜です…ずっと入っていたい気分になる。

朝の薬師湯には、ご年配の常連さんがいらっしゃって少し話しました。

いろんなお話をしていたが、「1週間に1回、この温泉に入ると、また次の1週間を頑張ろうと思える」とおっしゃっていたのがとても印象に残った。農作業をして、週に一回は通っているとのことで、なんだか羨ましい…。

温泉津の温泉の常連さんはどの方も気さくで、あちらから声をかけてきてくれた。昔ながらの温泉地に住む人は、自宅にお風呂がなくて公衆浴場へ行くのが日常と聞いたことがあるけど、本当なのかな。

だけど、お風呂に入りに行く=コミュニケーションなんだろうな、そういう文化が根付いているんだろうな…と常連さんと交流していてすごく感じた。

いろんな話を聞けてよかった。そして、どの常連さんとの会話からも、どこもいまはコロナで大変なんだなと身に沁みて知りました。

 

温泉はしごを終わったのは9時ごろ。薬師湯で常連さんとお話して、思いの外時間が経ってしまい、急いで部屋に戻り、朝食を作ることにする。

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昨日、朝ごはん用に買ったうどん。

昨夜食べ残した食材もうどんの中に入れる事にした。

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もはや天ぷらうどんじゃなくて、かまぼこうどんだ。うずらの卵もうどんの中に入れた。餃子は少し干からびてましたが…美味しかった!(映えない料理で 本当、すみません…)

朝は食欲がないことが多いけど温泉に入ったから、お腹が空いていた。温泉の効能で消化機能が促進されるのか、3日目は体調がよかった気がするし肌の調子も良かったです。

急いで身支度をして、10時にチェックアウトしました。

温泉津ともお別れか…帰る前に元湯温泉に行き、湯の花を買いに行った。

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元湯温泉の湯の花。(写真は帰宅後、撮ったもの)。5回分の湯の花が薬の包み紙みたいに包装してあってそこもレトロで良い…。1000円でした。

名残惜しかったので、帰りも送迎車は頼まず歩いて駅へ向かう。

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帰り道に見つけた、レトロな床屋…。奥のブロックみたいなガラスの装飾、あれも昭和あるあるだよなあ。

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そうだ!温泉津の街中の民家の磨りガラスの窓がとてもかわいくて、少しだけ撮りました。

いろんな模様があってすごくお洒落に感じる…。

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温泉津の海、綺麗です。

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海沿いを歩いてる途中、こんな生き物も発見しました。なんの鳥だろう?と不思議だったのですが、のちに鵜だとわかりました。(教えてくれた方ありがとうございました)

野生の鵜を見たのは初めて!(なんだかポケモンマスターの気持ちがわかった)興奮。。嬉しい。

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そうこうしているうちに、温泉津駅に着いた。これから帰路に就きます。

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10時32分の快速アクアライナーに乗って、米子まで向かいます。

本当にいい場所だった、温泉津。温泉津を知ったのは、「ひなびた温泉パラダイス」という本に温泉津が載っていたことがきっかけでした。島根旅行を計画していた際に思い切って温泉津を選んで大正解でした。

去年、温泉に入りたくて仕方がなかった自分に、最高の温泉へ連れて行くことができて(?)ちゃんと自分との約束を果たせて良かった。ありがとう…。

また疲れた時、辛い時に温泉津に行こうと思う。街並み、無くならないでほしいなあ。。

島根備忘録は次の記事で最後です。(つづく)