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島根旅行2日目④・温泉津温泉備忘録

準備もできて、やっと温泉。(17時ごろ)

その時の私の心配は、限られた時間ですべての温泉をはしごできるかどうかでした。

のぼせないように気をつけて、二つの外湯に入りに行きました。

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まず一つ目に薬師湯に行きました。

ステンドグラスがとても可愛い、真ん中の番台もレトロだ。料金は500円だった。

コロナなので、検温と名前と連絡先を聞かれ、答える。番台の人に「脱衣所にイオン水があるので入る前と出た後に飲んでください」と言われ、脱衣所へ。

イオン水の詳細は不明ですが、浄水されたお水で、のぼせないようにお水を一杯飲んでから入るみたいです。言われた通りに飲んで浴室に向かう。

温泉はひとつだけあって、床と浴槽のふちが湯の花で、層のように固まり、でこぼこしていた。シャワー付きの洗い場で身体を洗い、いざ温泉に。

お湯の色は褐色で、入ってるとジンジン温かいものが身体を覆う感じ?そして最初だけだったけど身体がビリビリ痺れる…なんだこのお湯は。身体に染み渡る感じがすごく気持ちがいい。

自然のミネラルを吸収してる‼︎っていう感じというか…。今まで入ってきた中で、一番濃厚と感じたお湯だった…。

お湯の温度も少し熱めだけどちょうどよかった。もっと入っていたかったが、次があるのですぐ出た。短い時間で身体がすごく温まりました。

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2階は休憩室になっていて、入浴後少し休憩しました。レトロでいいなあ。

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サイダーを飲みながら窓の下をのぞく。私は有料のジュース(120円)を買ったが、温泉利用者はコーヒーが無料で飲めるみたいです。

一階へ降りると、テレビの取材が撮影にくるみたいで、ちょうど入店したご年配の夫婦が「恥ずかしいから撮影終わるまで待ってようかな」と話しているのが聞こえた。確かに温泉の取材、お客さんからしたら恥ずかしいよね…。

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テレビの取材が入るからか薬師湯の旧館も戸が開いていた。お店の内装を少しだけ外から見れて嬉しかった。

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外に出たらいい湯冷しになって、意外と大丈夫だったので、次の元湯温泉に入る。料金は450円。

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脱衣所にある入浴の心得。脱衣所、改装してあって新しくて綺麗だった。浴室扉の横の棚には常連さんたちのお風呂セットが置いてある。

浴室は、ひなびた感じでした。シャワーも洗い場もなく洗面所のみ(冷たい水が出る)。お風呂は三つあり、それぞれ温度が違う。1番熱い湯は45度くらいかと思っていたのだが口コミを調べると48度とか書いてあってたまげた。自然のままの源泉掛け流しだから季節によって温度が変わるらしく大体45〜48度くらいみたいです。

浴室には常連さんが2人すでに入浴中。初めてなので迷っていたら、常連さんが「はじめて?」と聞いて来て、入り方を教えてくれた。

初めは初心者用のぬる湯から入って徐々に身体を慣らしながら入るらしい。

初心者用のお湯がちょうどいいくらいのお湯加減だった…(41度くらい)。大丈夫なのか?入れるのだろうかと思いながら、2番目のぬるい温泉に挑む。43〜44度くらいの温度なのに看板には「ぬるい湯」と書いてある…。

常連さんは「しっかり掛け湯をして、慣らしてね。入ったら肩まで浸かってジッとするのよ。湯を遊ばせたらそれだけ熱く感じるから動かないでね」

と丁寧に教えてくれた。その通りにする。うっ…熱い熱い…確かに動くとお湯の熱を直に感じる…ジッと動かずにお湯に浸かっていると、熱の膜みたいものが身体を覆うようで(なんだかサウナに入っている様だった)身体の悪いところに効きそうな感じがした。

薬師湯と同じく身体に沁みる!冷えた臓器に効く〜〜‼︎って感じでしたね。

「我慢したらだめよ!辛くなったらすぐに上がって身体を冷ますんよ」と教えてもらい、数分つかって上がり、椅子に座って身体を冷ました。

入って、冷まして、入ってと小まめに休むことで熱さに慣れて、身体もよく温まるんだとか。

確かに、身体を冷まして、もう一回浸かってみたらあんなに熱かったのに、少し平気になった。すごい!これをずっと繰り返して、何度も通うと1番熱いお湯にも浸かれる様になるのだろうか…。

ここ最近、低体温症になってしまったのだけどここに通ったら治りそうな気がした。それだけ湯治の湯って感じがした。

1番熱い湯は入らなかったが、常連さんは次々と入っていたので本当にすごい。

泉質は薬師湯も元湯も塩化物温泉という塩っぱいお湯でした。海に近い地域だからかな?それに加えてナトリウムやカルシウムも入っているお湯らしい。薬師湯も元湯も、鉄っぽい匂いがしました。だけど、湯上がりになるといい匂いに変化するのが不思議。とにかく濃い〜お湯でした。

常連さんが、「本当に本当に、いいお湯なんだけど、夜7時を過ぎると誰も来なくなる。勿体ないよね」とおっしゃっていた。本当に勿体ない…。

元湯は、薬師湯より熱いので、常連さん向けかなと最初は思ったのだが、常連さんも番台の方もとても親切で、心も身体も暖かくなりました。クセになるいい温泉だった。

入浴中、常連さん同士の会話が聞こえてきて「周りの友達が寿命でどんどん死んでいくのよ」という話を普通に世間話として雑談してて、(そんなヘビーな話題をライトな感じで話すのか…。)と世代ギャップ。しかし温泉に入りながらいろんな話をしてその日の疲れを癒しているのだろうな…とちょっと羨ましかった。

 

元湯温泉を出て、一旦部屋に戻った。

外湯の感想だけですごく長くなってしまった…。旅行2日目は明日の記事で最後になります。

次は旅行最後の夜を過ごします。(つづく)