【回顧】2019年末、東京までの道中旅を振り返って
2019年12月末、青春18きっぷで関東を旅したことを記録します。
旅の目的は、滝本さんの下北水中ライブと、代官山の酔いどれ大宴会というライブに行く為でした。
コロナが始まるまでは、私の旅の目的は大体ライブで、その行きすがらにどこかへ観光するのがお決まりでした。
今回は、ライブに行くまでの道中を書きます。
12月26日、仕事が終わってそのまま新幹線に飛び乗り、京都までワープしました。
当時の18きっぷ…。5回ぶん全部使いきれませんでした。
京都からJRに乗り換え、終電の浜松で降りました。
浜松までの鈍行電車の中では、青空文庫でドグラマグラを読んでたのですが、作中に箱崎水族館が出てきて、先週の12月19日に福岡に行ってきたばかりだった私は(←これもライブ遠征)「作者は福岡の人だったのか!」と強く印象に残り、福岡の風土、侮るべしと思った。
着いてすぐ、浜松のネットカフェへ…。終電だったので、もうどこも飲食店がやってなくて、空腹のまま泊まりました。コンビニでプロテインバーとか買って、食べたりもしたけどこういう旅先では、何故か食欲減退して、とても味気ないです。きっと警戒心がある(気が張ってる)からですね。
夕方に職場から飛び出して、今は遠い浜松にいると思うと不思議な気分でした。
浜松は「さわやか」があるところですが、今回は行けず、浜松餃子も食べれずでした泣
いつか機会があればまた、行ってみたい。
12月27日早朝、始発の電車に乗り、沼津で降りる。バスで沼津港へ向かう。
新幹線で京都まで行ったのは、沼津や熱海に行ってみたかったからで、それに合わせて計画しました。
海がある街が好きです。朝の沼津の海は綺麗だった。
昨日ろくに食べずだったので、美味しいご飯がたべたいと思い、朝からやってる海鮮丼屋さんに行った。
しらすと桜エビの丼…美味しかったです。また食べに行きたい。
私が来た時は朝だからか、人はそんなに多くなかったけれど、調べてみると沼津港は人気スポットなんですね。
水族館もあるもんね。バス移動中に眺めていた沼津駅前の街並みもよかった。
個人的に静岡の東の地域が好きで、佃煮とか、かつおぶしが美味しいイメージがあるし(出し汁が好きなので)、レトロなものが多い印象があるからか、ホッとします。
JRに再び乗り、沼津から今度は熱海に向かう。
熱海に着いて、福島屋旅館に行った。
福島屋旅館は、熱海の温泉を調べている時に知りました。
源泉掛け流しの温泉で、昭和そのままの施設。写真、よーくよくみると猫ちゃんが写っています。玄関を開けたら猫ちゃんが寝てました。住みついてるっぽい、そんなところもよかった。
ひなびた温泉というものに初めて足を運んだのは、福島屋旅館が最初でした。
勇気がなくて、店内の写真はあまり撮れなかった。旅館の中、渋かったです。時間が止まってるようで外と雰囲気が全然違いました。
歴史のある建物なので、脱衣所は薄暗く、廊下を歩くと床が体重でたわむ!これは衝撃でした…。
浴室も、そのままで、タイルの壁で、シャワーがなく蛇口のお湯で身体を洗うしかない。
慣れない手つきで蛇口のお湯を桶に汲みながら身体を洗ったけど、常連さんは大きなタライを使って洗ってた。なるほど…。
温泉は、熱めのお湯で気持ちよかった。泉質は、塩化物温泉らしい。じわ〜っと熱が身体に染み込んでくる感じでした。長旅だったから、すごく気持ちよかった記憶がある。
浴室には入り口から手前と奥に二つ浴槽があり、一つは使われておらず、薄暗くがらんとしていました、どこかもの寂しさを感じる。
わたしは長湯しましたが、常連さんたちはサッと入って出て行く方が多かった。
浴室を出ると、ちょうど入れ替わりで入ってきた女の人が、隣の男湯にいる旦那さんらしき人と壁越しに会話しながら入浴してたのがすごく記憶に残っています。
(えっ…、壁越しで会話⁉︎かぐや姫の神田川みたいだな〜〜。風情があるなあ)
と内心思いながら身支度をした記憶がある。夫婦っていいな〜。
脱衣所には、ドライヤーはないが、受付に行ったら貸し出してくれるので、薄暗い脱衣所で髪を乾かしたり、化粧をしたりしたのも楽しかった。受付のお兄さんが無愛想で、そこがまた良かったです。
有名な温泉地だと、外観はレトロでも、中はリノベーション済みだったりする所もあるけど、福島屋旅館は昭和の雰囲気そのままで(現在はどうなってるんだろう?)好きな人にはたまらない所でした。450円で源泉掛け流し入れるのすごいですよね。
福島屋旅館を出て、何気なく撮った、熱海の路地裏…。
熱海は坂の多い街ですね。最初、箱根の街並みと勘違いしてて、「あれ?熱海の街ってこうだっけ…?」と混同してた。
熱海の道中、目について思わず撮ってしまった、プリン亭という喫茶店の看板。看板だけで申し訳ない。熱海はレトロな喫茶店、たぶん多いよね。
この日の熱海は年末の雰囲気で賑やかだった。カップルや学生たちがウキウキ歩いてそうな感じというか。
私はとにかく坂が辛すぎて荷物も重いので必死になって歩いてた。
なんとか駅へ着き、東京へ向かう…。電車を乗り継いで、いつの間にか夕方になる(東京での行動は割愛する。)
夜になって、下北沢のレテで滝本晃司さんのライブに行きました。ここから、二日間ライブを楽しんだり、親しい人たちと会ったりした。
翌日の酔いどれ大宴会。懐かしいです。
コロナが始まるまでは毎年行っていた気がする。(2017年くらいから)
旅といったら(私にとっては)ライブで、頻繁に東京に行ってました。自粛ムードの今、振り返ってみて、こうやって東京まで行ってた過去の自分が信じられないです。
今回の年末東京の旅を終えて帰宅したあと、(帰りの電車がまた大変だった)、風邪をひいて寝込んで、そのまま年を迎えました。気持ちと身体が追いついてなかったです。
改めて東京は遠くて「無理してたな〜」って記事を書いていて感じました。
でも、行くと過酷な旅が、吹っ飛ぶぐらい楽しくて。それが癖になっていたし、だからこそキツかったかもです。
こういった遠征を続けていくうちに、身体にも異変がおきました。最初は何も感じなかったのに、外の匂い?で吐き気を催すことがありました。
たぶん身体からサイン出てたんですかねー。そういうのもあって今はお休み中。
旅は、その時の状況とタイミング次第なので、同じ旅は出来ないんだと感じました。
またいつか関東に行きたいです。都会憧れます。
長文となりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。